冬の角間渓谷を訪ねる

昨年7月、塩田平民話研究所の民話探訪でこの地を訪れていたが、生憎の雨で写真撮影ができずにいた。
「くらふち通信」27便に角間渓谷の写真を掲載する必要があり、再びこの地を訪れた。雪道を車を走らせ、角間温泉まで進む。これより先は通行止めになっている。昨年6月に下見をした際には、徒歩で入ることもできたが、熊の出没の危険があり断念した。

左側・奇岩怪石群。冬のため、渓谷の水量は少ない。右手の建物は角間温泉岩屋館。
角間温泉は、親鸞聖人の室(妻)恵信尼公(えしんにこう)療養の地とされる。

長い石段を登り、岩屋堂・岩屋観音を参拝。


案内板には、「渓谷中の大小の岩屋洞窟は縄文期の住居跡であるが、ここに悪鬼(あくき)が籠り庶民を苦しめていた。最大の洞窟には、鬼の大将 巨魁毘邪王(きょかいひやおう)が棲んでいた。西暦800年頃、坂上田村麻呂が退治をしようとしたが、要害堅固の岩城と妖術に阻まれ手がつかず、傍陽の金綱山(かなづなやま)実相院の馬頭観世音に祈願し、助力を得て毘邪王を生け捕り大勝した。大同元(806)年、この洞窟が再び悪鬼の巣にならないよう堂宇を建て、観音を奉安。田村麻呂の像も祀られている(要約)」とある。

2024年01月12日