4月の民話学習

4月15日(土)13:30~15:00 
参加者8人
「日本神話における山岳信仰」

【学習内容のまとめ】
外国(中国・朝鮮)向けに漢文で書かれた日本書紀に対し、自国向けに書かれた古事記に原神話的なものが残されている。
古事記の日向神話の中で山の神として登場する大山津見神(大山祇神=オオヤマツミノカミ)の娘、木花佐久夜毘売(コノハナサクヤビメ)。
木花の花は桜であり、「サ」は接頭語で兆し、「クラ」は庫=神の依り代を意味する。
また、「ハナ」は端・先端=予兆であり、やがて実りとなる。人の体の端は「鼻」。桜の花は、咲くことで予兆、散ることで死→命の再生を象徴する。
高天原から降臨する天津日高日子番能邇邇藝命(アマツヒコヒコホノニニギノミコト)の「番=穂」は稲穂・穀霊、「邇邇藝」はにぎにぎしく(にぎやかに)成熟することを意味し、木花佐久夜毘売と結ばれることにより、豊かな実りが約束される。
邇邇藝の疑いを晴らすべく木花佐久夜毘売が産屋に火を放って産んだ子が、火照(ホデリ=海幸彦)・火須勢理(ホスセリ)・火遠理(ホオリ=山幸彦)。

2023年04月15日