2024年11月の民話学習
2024年11月9日(土)13:30~15:10
参加者8人
「奥山」「里山」「山里」の関係性
【学習内容のまとめ】
千曲川右岸(真田地区)=「山里神道文化圏」と定義
標高的に「奥山」-「里山」-「山里」
「奥山」:神が存在。人々は神への畏敬の念を持ち信仰が生まれる。特別な力を持った者のみが入ることができる。水の源泉
「里山」(境界):妖怪・山人が暮らす。山人=狩人・山師(鉱業)・樵(材木)… 非定住
⇒ 説教師・芸能者(唄・舞・絵・語り・呪)となり、神と民衆を仲介する。
生息する動物=狸・狐・猿・蛇
「山里」:真田の人々が生活。里山の動物が下りてきて交わる。⇒ 狐ばなしの発生 『山遠家の狐』『魚取りと狐』『狐の恩返し』
『信太妻』で葛の葉が別れ際に詠んだ歌「恋しくば尋ね来て見よ和泉なる信太の森のうらみ葛の葉」
⇒ 恨みの対象=社会制度・仕組み・しきたり ※「恨み」「裏見」の掛詞でもある。葛の葉は、表裏が全く異なることから。