第2回 民話 語りっこ 学びっこ

2023年11月5日(日)13:00~17:00
川西公民館において「第2回 民話 語りっこ 学びっこ」を開催しました。
民話に関心を寄せてくださる50余名の皆さんにお集まりいただきました。心より感謝申し上げます。

学習講演会 13:00~14:30
塩田平民話研究所事務局長 坂井 弘が、本年度のテーマである「白山信仰」に関する基礎的内容を解説した後、塩田平民話研究所長 稲垣勇一が、「白山信仰 -山岳信仰との関わりの中で-」と題した講演を行いました。
講演の要約
上田小県地方における民話の分布を見ると、千曲川を挟んだ右岸には白山信仰や天狗・狐などに関わる民話、左岸には高僧伝説が多く残る。そこで、右岸を「山地神道文化圏」、左岸を「平地仏教文化圏」と呼ぶことにしたい。民話は、そこで暮らす人々の暮らしや文化と密接に結びついている。
「山地神道文化圏」で暮らす人々は、山岳と平地との境界である山地で修行する修験者や、そこに生きる動物たちと交流する。平地に暮らす農民と一線を画す技術者や芸能者たちもまた、境界に暮らす人々であり流浪の民であった。こうした人々は、珍重される一方、差別される対象でもあった。白山信仰は、そうした人々との結びつきも深い。
民話「坊さまの木」は、差別される側にあった坊さまが、亡くなってもまだ差別する側の人々に喜びをもたらす物語であり、差別される側の者の限りない優しさを感じさずにはいられない。

 

民話 語り 14:30~16:00
以下の演目が語られました
中沢久美恵さん・黒岩さちさんは、六合の文化を守る会のメンバー。山本 茂さんも同行してくださいました。
土屋 叶実さんは、民話塾スマイルキッズたんぼぼの受講生。5年生です。

 

交流会 16:20~17:05
12人が参加し、講演や語りの感想、日頃の生活感、活動紹介など、自由に語り合いました。

2023年11月05日