5月の民話学習

5月13日(土)13:30~15:00 
参加者6人
「日本神話における山岳信仰Ⅱ」

【学習内容のまとめ】
高天原の神と地上の神が最初に結ばれる二つの場面に、オオヤマツノカミが関わっている。
①スサノオとクシナダヒメの結婚・・・クシナダヒメはテナヅチ・アシナヅチの娘であり、オオヤマツミは祖父にあたる。
➁ニニギとコノハナサクヤヒメの結婚・・・コノハナサクヤヒメの父がオオヤマツミ。
二場面ともオオヤマツミが関わっており、「山」との関係が重視されている。
『目で見る民族神』(萩原秀三郎著)に、山と里との関係性が著されている。「奥山」は山岳信仰の対象である《山》であり神の依り代である。「里山」は《森》。「里」は《柱》と位置づけられ、集落に寺・社が存在する。寺は檀家をもち個人の信仰、社は集落の信仰の対象とされる。神は三者を去来する。「野」には田畑がある。
山には、カンナビ(山の神)・ヒモロギ(森の神)・イワクラ(岩の神)が宿る。他に、ヒ(火・霊・日・陽の神)が存する。神は必要な時(祭り)に山から降りてくる。祭り以外に神を呼ぶには音が必要。
諏訪大社の御神体は守屋山。廃仏派の物部守屋は、崇仏派の蘇我氏(馬子)に滅ぼされている。
注連縄は、元は麻糸(緑色)で綯われていた。麻糸で織った着物は神の着物であった。

2023年05月13日