10月の民話学習

10月8日(土)13:00~15:00 定例の民話学習会を行いました。
今回の参加者は、塩田平民話研究所の所員7人と友の会員4名の計11人。
テーマは「山姥」。
稲垣所長を講師に、山人と里人の暮らしの様子を境界を境に対比的に考えました。

【学習内容のまとめ】
山人の生活は狩猟と共に鉄製品の製作。里人は農耕。それぞれの生産物を持ち寄って物々交換する市が立ち、公正に行われるための拠り所として神を祀る鳥居ができた。山人が身に着けていたのは獣の毛皮、杖、笠。笠は物々交換した荷物を頭上に乗せて運ぶ運搬具ともなった。そうした里人と異なる山人の姿から、山姥が誕生していく。
長澤蘆雪の「山姥育児図」には、笠をつけ、足元に金太郎を伴った山姥の姿が見事に描かれている。
赤坂憲雄『漂泊の精神史』が裏付けの参考文献となる。

2022年10月08日